シティ・オヴ・グラス
概要
ニューヨーク、深夜。孤独な作家のもとにかかってきた一本の間違い電話がすべての発端だった。作家クィンは探偵と誤解され、仕事を依頼された。クィンは、ほんの好奇心から、探偵になりすますことにした。依頼人に尾行するようにいわれた男を、密かにつける。しかし、事件はなにも起こらないのだが…。アメリカ新世代作家として最も注目される著者の衝撃的デビュー作。
感想
タイトルを「ガラスの街」とかにしなかったのは当時「〜の街」という本が多かったからって訳者あとがきにあったけど、多分「glass」という言葉が「ガラス」だけじゃなくて「鏡」の意味もあることも理由じゃないのかな?
実際小説の中では鏡の出てくるシーンもあるし、似ているものや裏返しのものがたくさんちりばめられていて、だんだん合わせ鏡の中に吸い込まれるような感覚になる。
デビュー作とのことだが、鏡の話は「スモーク」にも出てくるし、NYの描写とか、自分を見失っていく過程とか、ポール・オースター的要素がこの作品の中に詰め込まれていて、まさに原点という感じですね。
実際小説の中では鏡の出てくるシーンもあるし、似ているものや裏返しのものがたくさんちりばめられていて、だんだん合わせ鏡の中に吸い込まれるような感覚になる。
デビュー作とのことだが、鏡の話は「スモーク」にも出てくるし、NYの描写とか、自分を見失っていく過程とか、ポール・オースター的要素がこの作品の中に詰め込まれていて、まさに原点という感じですね。