ゲーム理論

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ゲーム理論


ゲーム理論
ぶんか社文庫


著者: 森昭彦
出版社: 日本評論社
サイズ: 単行本
ページ数: 214p
発行年月: 2007年12月

概要

経済学から一般のビジネスシーンまで幅広く浸透しているゲーム理論。
その基礎から契約理論、交渉術、オークションまでをカバーして、難解な理論がカンタンに理解できる一冊。


目次

第1章 ゲーム理論とは
第2章 同時ゲームとは
第3章 交互ゲームとは
第4章 不完備情報ゲームとは
第5章 交渉術とは
第6章 契約理論とは
第7章 オークション理論とは
第8章 ゲーム理論の今後

memo

------------------------------------------------ [2009/2/13(金) 4:12] :P.130/191    ⇒モラルハザード:支援要素がかえって非効率を助長するような構造の社会現象を表す言葉。P.139
   ⇒フリーライダー:ただのり。    ⇒特性情報の非対称性(偏り):契約前から発生している。依頼人が代理人の能力などの特性を正確に把握していない状態。
    ⇒上司が部下の能力や性格などを正確に把握できない。    ⇒行動情報の非対称性:契約後に発生する。依頼人が代理人の行動を監視できないため、代理人が最善を尽くしたのか適当な仕事をしたのかわからない状態。
    ⇒上司が部下の現場の仕事ぶりを正確に把握できない。
   ⇒情報の非対称性=情報の偏り(かたより)。
   ⇒立証不可能性:依頼人と代理人の間では情報は共有できているが、それを第三者に立証できない。
    ⇒記録されていない部下の努力や能力。
   ⇒シグナリング:自分から特性情報を知らせる。取得している資格を教えるなど。
   ⇒スクリーニング:相手の特性情報を引き出す。経営者が働き手の生産性を知るために、証拠としてしめした成果に基づいて報酬を支払う。
   ⇒ホールドアップ問題:契約者間で依存関係が生じる特殊な投資が行われる際、相手の立場が強くなることを互いに恐れ非効率な経済活動に陥る現象。
    ⇒専門部品をつくるために専用マシンを作ろうとするが、専用マシンは依頼主に依存するようになるので代理人の立場が弱くなる。
    ⇒【仕様や業務の習得は会社や業界に依存するので依頼人有利、技術や営業力の習得は個人に依存するので代理人有利。となるのかな?】
    ⇒不完備契約がもたらす:立証不可能であることから、依存している部分へのインセンティブ契約を事前に結ぶことができない。契約が不確実である。
   ⇒入札:指名競争入札(指定業者のみ参加)、一般競争入札(自由参加)
    ⇒指名競争入札が業者間の談合を助長し、政府(=国民)主役プレーヤーの税金(利得)が無駄に使われている。
    ⇒【開発部には競争の原理すらないので独占価格となる。】
    ⇒【企画部でも商品開発を行う事により、指名競争入札の感覚に近い競争が働いているのかも。】     ⇒【マーケティングが旨くできるようになれば、アウトソース先への指名もできるようになるので、一般競争入札に近い競争が働くのかも。】
    ⇒【∴自分達の特性情報や強み明確にアピールして他業者(社内開発部、商品企画部、協力会社)と差別化して仕事勝ち取る姿勢が重要。】
     ⇒ハードウェア1984>ソフトウェア2000>から時代は、サービス2017へ
      ⇒コンテンツやリソース、応用ソフトウェア、オリジナルブランド、パーソナルブランドなどがキーワードか。。。    ⇒メカニズムデザイン:特定の目標を達成するためにゲームのルールを設計すること。
    ⇒じゃんけんは後だしができるが、カードにすれば後だし(不正)ができなくなるなど。。。
   ⇒限定合理性:個人も組織も完全合理的に行動するばかりではなく、目先の利益につられたり、社会の慣習にならったり、様々な個性をもったプレーヤーが存在する。そのような個性をもった合理性のこと。P.176
   ⇒まとめ:グローバル化によって会計ルールや会計法などが国際標準にあわされて整備されてきていますが、他方で、各国固有の政治・経済・文化の制度的な多様性も維持されていきます。
   ⇒まとめ:現実世界は標準化と多様性の複雑な組み合わせですが、ゲームの理論は学問と現実の両方からの刺激を取り入れ,今後も発展していくでしょう。P.186。
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[2009/2/12(木) 5:11] P. 119/191
   ⇒一般的な交渉術。P.113
    @思いやり
    A誠実さ
   ⇒高度な交渉術(犯罪事件の犯人など)。P.113
    @多様な要素を瞬間に分析判断する能力。
    A経験や才能によるコミュニケーションスキル。
    B心理戦から情報戦のテクニック。

   ⇒【開発した商品が売れる仕組を作っていきたい。】
    ⇒【過去】
     ⇒属人化した営業能力に依存しており、組織としての売る仕組のフレームワークが弱い。
      ⇒有能な営業マンが退職すると売上が極端に落ちる。
     ⇒必ずしも専門の営業マンが数字を作っていた訳ではなく、業務に特化したノウハウを持った個人能力がコンサルテーションに近いサービスを生み数字を生んでいた。
    ⇒【現在】
     ⇒開発した商品の売上が予定を下回った事が、21年度冬季賞与の評価の根本にあった。
      ⇒作るだけ(※1)では評価はされないルールと解釈。
       ※1
        ・会社が求めている、ある一定の品質を保つ。
        ・会社が求めている、費用で商品を製作する。
        ・会社が求めている、期日まで商品を製作する。
      ⇒このルールにおける評価を上げるには、在庫を減らす活動にあたる必要がある。
       ⇒新たな責任、能力、結果が必要になる。
    ⇒【将来】
     ⇒営業力の削減と、お客様の方を向いた商品制作の推進するための開発(企画)力の増強。
     ⇒プッシュ型からプル型への転換。
     ⇒マーケティングを強化して待ち構えの戦略を行う。
      ⇒ホームページの有効利用。
      ⇒デモ版の制作。
       ⇒Flashでのデモ版。
       ⇒商品本体のお試し版。
       ⇒Saas感覚の商品開発。
      ⇒冷やかし客の排除。
       ⇒わざとデモ版を入手しにくくする。
        ⇒アンケートに答えないと入手できなくする。
         ⇒手渡す資料のの精度を向上させる(ユーザーのTPOに合わせた資料を提供していく)。
          ⇒無理無駄ムラを排除していく。
       ⇒資料を当社に取りに来てもらいがてらデモをする。
      ⇒カスタマイズ(主に帳票)の迅速な対応。
       ⇒CSV経由のExcel帳票出力にしてユーザーカスタマイズの機能を作成していく。
      ∴マーケットに対して商品力でイニシアティブを握る。
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[2009/1/31(土) 5:15] P. 30/191


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